近年大腸癌患者は増加傾向にあり、早期発見と予防医療の重要性がより高まってきています
この様な見地から清涼会では宮崎県の大腸癌の早期発見・早期治療に貢献できるよう平成4年から
熊本高野病院と連携をとり大腸癌検診を行っています
この様な検査キットを使って御自宅で2日間、便を採取して血液成分が含まれていないか検査をします
以前は検体を回収していましたが、最近では採取したキットを郵送(冬季限定)してもらう方法も試みています
平成4年から平成19年度までの16年間で行った便潜血検査の受診者数は231957人(男性114187人
女性117770人)で、便潜血検査の陽性者は16363人(男性9248人女性7115人陽性率7.1%)でした
冒頭にもお伝えした通り、便潜血検査は100%の検査ではありません
癌が無いのに痔の出血などで陽性に出てしまう『偽陽性』の可能性があります
検査が陽性に出た場合は全大腸内視鏡検査や注腸造影検査を行って精密検査を行います
精密検査の結果、大腸癌と診断された方は410人(0.18%)で女性より男性の発見率が高くなっています。
腺腫性ポリープと診断された方は3680人(1.6%)でした
また、便潜血検査では発見されにくい大腸ポリープや出血が少ない早期がんの発見のため
陰性と判定された方の中でご希望のある方のみS状結腸内視鏡検査を行っています
下の写真の様な検診バスで各検診場所まで移動してバスの中で検査を行っています
交通の便が悪い地方の方々でも受診して頂けるため、良いご評価を頂いています
検診車を使用したS状結腸内視鏡検査は平成4年度から19年度までの16年間で21956人(男性9553人
女性12403人)の検査を行っています
検査の結果何らかの異常が見つかった人は2060人(9.4%)でした
この内大腸癌は43人(0.2%)、大腸ポリープ(腺腫)は1190人(5.4%)発見しました
便潜血検査とS状結腸内視鏡検査どちらのグラフも
大腸癌の発見率は年齢と共に増加していることがお分かり頂けると思います
特に50歳を過ぎた頃から男性女性共に増加傾向にあります
検診を受ける意義をご理解いただけると幸いです