肛門科専門外来 外観

いきめ大腸肛門科外科内科が提唱する痔の予防方法と、症状別の治療法の簡単な説明です。

痔の予防と注意点

  1. お尻を清潔に保ちましょう
    • ~ただし過度の清潔操作は逆効果です~
  2. 便秘・下痢に注意しましょう
    • ~硬便、頻回の排便に注意!理想の便はネリハミガキの硬さです~
  3. 排便時にいきまないように
    • ~排便は5 分以内にスムーズに!~
  4. 立ちっぱなし座りっぱなしに注意しましょう
    • ~何事もほどほどにしましょう~
  5. アルコール、刺激物を控えましょう
    • ~おしりにやさしい食生活を心がけましょう~
  6. 正しい診断と治療を行いましょう
    • ~未検査の下血を放置しないようにしましょう~

症状による痔の種類

内痔核 直腸の中にできる痔核です。特徴としては、排便時の脱出、下血で痛みがないことが特徴です。『排便の度に出てきて指で戻しています。便やティッシュに血液がつきます。』と表現される方が多いです。内痔核には段階があります。 当院では症状により診断を行い、手術を決定します。
外痔核 肛門周囲の皮膚にできる痔核です。急に出現して腫脹し痛みも伴います。肛門の皮下に内出血を起こした状態なのですが、自分では肛門はなかなか見ることができないので『突然できて出っぱなしで戻らなくて痛い。』と言われます。外痔核に対しては硬化療法は行えません。通常お薬でよくなりますが症状が強い場合や治りにくい場合は手術を行うこともあります。
内外痔核 内痔核と外痔核を併発した状態です。内痔核のみ外痔核のみの患者さんは少なく、実際には両方の痔核を併発していることがほとんどです(イボ痔)。
お薬で良くなる場合がありますが、改善しない時は手術が必要になることがあります。
裂肛
(きれじ)
肛門上皮が避けるため、裂肛排便時または排便後にしばらく痛みが続きます。裂肛は繰り返すと潰瘍化し、肛門ポリープやスキンタグの形成や肛門が狭くなり、難治性裂肛となります。難治性裂肛となり潰瘍を形成した場合や、肛門が狭くなってしまった場合、あるいは肛門が狭い事が裂肛の原因となっている場合は手術を行なって治療します。
痔瘻
(じろう)
痔瘻が形成される前にまず、肛門周囲膿瘍を形成します。 肛門周囲膿瘍とは、肛門の皮膚と直腸の粘膜の境目にある肛門小窩に感染や傷ができて、そこから腸液や便汁が肛門の周りへ流れ込んで炎症を起こして膿がたまった状態の事です。 膿の溜まりが大きくなると、自然に破裂し排膿を認めます。また、膿が出る場合があります。自然排膿がない場合は切開が必要です。排膿が鎮静化して、トンネルを形成した状態が痔瘻となります。 この状態を治療しないと繰り返す場合があり、症状が進行すると肛門周囲が腫れて激痛が続き、高熱を伴うこともあります。また10 年以上で癌化する場合がありますので、根治手術が必要です。
肛門湿疹かゆみが出て、かくと皮膚が赤くただれる。拭きすぎが原因です。

ジオン注について

ジオン注(ジオン注硬化法)とは、内痔核(いぼ痔、脱肛)の治療として、最近注目されている内痔核硬化療法の一つです。

従来の内痔核硬化療法に比べ、ジオンは持続性(根治性) があり、根治手術治療でしか治せなかった進行した内痔核(Ⅲ度)でも、治療効果が期待できる治療法です。

 

投与後、痔核に流れ込む血液の量が減り、血液が止まり、 次第に投与された部分が小さくなり支持組織が元の位置に固定し、脱出が見られなくなります。 また、痛みも少なく日帰りで治療を行えます。手術に代わる治療法として期待されています。

代表的な「痔」疾患

■ 痔には大きく3つの種類があります。

①内痔核・外痔核

■ 内痔核・外痔核

内痔核Ⅰ度
出血。脱出なし
・保存療法(通院)
内痔核Ⅱ度
排便後脱出は戻る
・四段階注射法
・保存療法(通院)
内痔核Ⅲ度
脱出後押し込める
・四段階注射法
・手術療法
内痔核Ⅳ度
常時脱出
・手術療法
②裂肛  ③痔瘻・肛門周囲

■ 裂肛・痔瘻・肛門周囲

内痔核Ⅰ度
①裂肛ができる
内痔核Ⅱ度
②難治性裂肛
内痔核Ⅲ度
③肛門周囲腫瘍
を形成
内痔核Ⅳ度
④痔瘻を形成